Camera : OLYMPUS E-10
(C) Kouichi Suzuki



2003.3.22

3/20の午前6時。西の空には綺麗な月が懸かっていたのです。戦いの決断を下す人々、戦いに備える人々、諦念の溜息をつく人々、奮い立つ人々、悲しみに暮れる人々。地球のあちこちで、この月は様々な想いで見上げられているのだろうなあ、と思いました。
闇雲に反戦を説く事も、露悪的に武力行使の必要性を唱える事も、今のワタクシには出来そうもありません。戦争の反対語が平和ではない、という事は判っているつもりです。世界は複雑になりすぎて、今度の戦争に善悪の概念を当て嵌める事は、できない様に思えます。今、世界で起きている事は、そういう問題では無いのです。多分。
ただ、ワタクシは戦争は怖い。自分を取り巻く身近な社会が不安定になったり、簡単に、人が沢山殺されてしまう。その事が怖いのです。不安や惧れが心に巣食っていると、人は疲れてしまう気がします。そんな事で疲れ果てるのは、ワタクシはあまり好きではありません。だから、世界は、なるべく平和な状態であって欲しいと、そう思うのです。