Camera : Olympus E-10
(C) Kouichi Suzuki



2003.1.30

ずっと部屋に溜め込んでいたシナモノを、思い切って回収に出しました。 壊れたプリンターや、汚れた箱や、どうしても置く場所の無い、旧い椅子。書庫やベランダで埃をかぷり、邪魔だなあと思っていたモノ達。

部屋に戻ると、驚くほど広く感じました。
どれも、そんなに大きなものではなかった筈なのに。

モノを捨てる、という事は、新しいモノを受け入れる事ができるようになる、という事でもあるわけで。
新しいモノを受け入れるためには、器が有限の大きさである以上、何かを捨てなければならない、という事でもあるわけで。
住み慣れた空間にポッカリと空いた隙間が感じさせる、不安定な違和感。それは、愛着のあったシナモノが「過去」になった事への寂しさと、新しく受け入れる「未来」への不安が入り混じった、そんな感傷なのかもしれません。

久しぶりにまとめて機材や家具を処分すると、ついつい、そんな事を考えちゃったりするのでした。