Camera : Olympus U-10
(C) Kouichi Suzuki



2003.1.22

午後5時。
打ち合わせのため、茗荷谷まで外出しました。
街は、仕事を終えて帰路に急ぐ人たちや、 これから一杯呑みに行こうと楽しげに笑い合う人たちで溢れています。その流れに逆らって歩いていると、微妙な浮遊感というか、周囲の世界からほんの少しだけ乖離したような、不思議な感覚に陥る事があります。
それは自分だけが違う角度から「街」を眺めているような、普通に生活していると気づかない「街の隠された顔」に自分だけがふと気づいてしまった様な、世界と自分の軸がカチリと音を立てて少しだけずれた様な、心地よさと心許なさを伴った違和感であるのです。
そういうのが、また快感だったりするんですよ。これが。